刀剣乱舞-ONLINE-ペーパーナイフの開発ストーリー
1/30から先行販売をしました刀剣乱舞-ONLINE-ペーパーナイフは、お陰様で刀剣乱舞ファンの方々にご好評頂き、大変嬉しく思います。
ファンの方々にも楽しんでもらえるよう、発売に至るまでのストーリーを掲載させて頂きます。
はじめの一歩
当社は、2018年に会社初となるアニメコラボ商品となるワンピースペーパーナイフを発売し、外国人観光客を含め多くのONE PIECEファンの方々から喜びの声を頂きました。その頃、刀剣乱舞ファンの方々からも刀剣乱舞と正式にコラボしたペーパーナイフを作って欲しいという声を所々で聞くようになったため、当時、秋葉原にあった刀剣茶寮に訪問し、コラボするための窓口を伺いました。そこで版元のご担当者を紹介いただき、連絡を取り始めました。
試作の繰り返し
まず、刀剣乱舞に登場するどのキャラクター(刀)を商品化するかについては、当社で刀剣乱舞が好きな女性社員からの声と版元のご担当者からのアドバイスに基づき、”へし切長谷部” ”加州清光” ”大和守安定”の3種を作る事に決めました。その後、版元様から実際にキャラクターが保有している刀の設定イラストをいただき、当社の開発と相談した上で、試作品作りが始まりました。
3種それぞれに特にこだわりを持ったのは、①刃紋、②鍔、③鞘の飾り金、④鞘の紐、⑤色味です。この中で、②と③に関しては大きな金型投資が必要であることや、図面の難易度が高いことから、量産への判断が必要でした。しかし、刀剣乱舞好きの社員や武将モチーフのペーパーナイフが支持されていた事もあり、商品化をすることにしました。
開発者が苦労した部分は、へし切長谷部の⑤色味、加州清光の③鞘の飾り金と⑤色味、大和守安定の④鞘の紐でした。飾り金はリアルに再現するためには追加の図面作成と投資が必要となった事、また、色味に関しては、版元様からの細かい修正点が重なり、正式な商品化許可がおりるまでに2年半かかる結果となりました。
結果的に、先行販売分を入手したお客様から喜びの声をたくさん頂き、大変励みになりました。今後もお客様からの反応が良ければ、第2弾や第3弾も考えていきたいと思います。
今回はたまたま私が版元様への声掛けや商品化までの段取りを組んできましたが、こういった新たなコンテンツとのコラボレーションを新たな人材で創っていけると更に楽しくなりそうです。
ニッケン刃物代表取締役 熊田祐士