長所への気づき

当社では社員同士でのコミュニケーションをとても大切にしております。

営業や製造に厳しいノルマを設定してストレスを感じさせることは絶対せず、社員を信頼し、仲間同士で助け合いながら進めてもらっています。

昨年はコロナの影響で仕事が減少し、段階的な休業を実施していた事から、この機会に以前から実施をしたかった社員がお互いの”良いところ”を紙に書きだしていくという機会を作りました。こちらは他のスタッフの悪いところに目を向けるのではなく、良いところに目を向けて、スタッフ間での関係性をより一層高めてもらう事を望んで実施しました。

その結果、一生懸命仕事をしていた人たちがその頑張りに気づいてもらう事で励みに感じたり、誇りを感じたり、更に私自身が見えなかった部分までも他の人たちが教えてくれた事で、良い気づきを得る事ができました。特に、「自信に繋がった」「自分のやっている事は間違っていなかった」というコメントをたくさんもらい、やって良かったと感じました。

新しい事を始めると、それに抵抗を感じる人が出てくる可能性は十分にありますが、大多数の人がやる気が増したり、信頼関係が強化されたりするのであれば、手間がかかっても実施する意味はあると感じました。こういった新しい事に対し前向きな人たちが集えば、組織力もアップし、同時に商品力もアップするものと考えます。

今後もスタッフ間での信頼づくりに最大限のバックアップをし、改善すべき点が見つかったらすぐに対処していきたいと思います。身近な社員（相手）を思いやる気持ちが結果的に顧客満足に繋がるモノづくりになると信じております。

社員で協力し合う刃物祭りの様子

ニッケン刃物株式会社代表取締役　熊田祐士